退職を検討しているけど師長に理由をどう伝えたらいいのかわからない。
みんなの退職理由や退職の例文を知りたい!
円満に退職するにはどうしたらいいの?
今回はこのような悩みを解決します。
退職理由を下手に伝えてしまうと引き止めに合い円満に退職できなくなります。
当記事はみんなの退職理由・パターン別の
最後まで読めば上手に退職理由を伝える事ができ、スムーズに退職を進められます。
記事を書いたのは現役看護師のかぽぽ(@mmmmm_040404)です。
当サイトは、看護師の転職に関する記事を多く掲載しています。
私自身の転職の経験や転職に関する書籍から確実な情報を得て制作しています。
辛い環境で『看護師辞めたい』と思いながら働く人を1人でも減らしたいと思い運営しています。
初めての転職でも転職を成功させるために【初めての転職の手引き】を公開しています。是非活用してください。
みんなの退職理由ワースト10
看護師の退職理由ワースト10を紹介していきます。
- 妊娠・出産(30%)
- 結婚(28.4%)
- 勤務時間が長い・超過勤務が多い(21.9%)
- 子育て(21.4%)
- 夜勤の負担が大きい(17.8%)
- 自分の健康(16.4%)
- 転居(15.8%)
- 責任の重さ・医療事故への不安(14.9%)
- 休暇が取れない(14.4%)
- 配偶者の転勤(13.5%)
看護師の退職理由を大きく分けると3つです。
- 結婚・妊娠・子育てなどの生活環境の変化による退職
- 激務による体調に関係する退職
- 労働環境に関係する退職
看護師は生活環境の変化に合わせて、職場を変えやすい職業であるため退職者も増える傾向にあります。
1位 妊娠・出産(30%)
退職理由で最も多いのは、妊娠・出産という結果になりました。
その理由として、妊娠中のつわりなどで仕事と両立できなかったり、激務のために切迫流産や早産となってしまったためです。
現場は常に看護師不足です。妊娠中であっても、なかなか配慮してもらえないのが現実にあります。
病棟で妊娠するとあまりいいように思われないことも多く、経験の浅い看護師は報告にすら悩む状況でもあります。
このような状況であるため、妊娠・出産で退職する看護師は多いです。
2位 結婚(28.4%)
2番目に多い退職理由は結婚です。
結婚したということ自体も喜ばれない職場もあるのが看護師の現実です。
看護師は不規則な勤務なため、結婚して家庭に入るとなると仕事との両立が難しくなります。
結婚を機に日勤のみに転職する人も多いです。
3位 勤務時間が長い・超過勤務が多い(21.9%)
超過勤務が多く、時にはサービス残業を求められる場面が多いのも退職理由の一つです。
特に急性期の看護師は激務であるため、毎日数時間の残業は当たり前の場合が多いです。
毎日の激務に加え、サービス残業で心身共にヘトヘトになってしまい、退職を決意する看護師は非常に多いです。
4位 子育て(21.4%)
正社員で看護師として働きなが、子育てとの両立はなかなか難しく、退職に追い込まれるママ看護師は多いです。
ママ看護師が働きやすいように取り組んでいる病院も出てきていますが、まだまだ支援は足りておらず、看護師と子育てを両立できずに退職していく看護師は多いです。
私もママ看護師です。
看護師として、キャリアを積みながら子育てをすることに限界を感じています。
看護師として働いていくには、他の家族の協力が不可欠です。
5位 夜勤の負担が大きい(17.8%)
看護師は、月に4〜5回夜勤があります。
夜勤をすることにより生活リズムが乱れ、体調を崩してしまう人もいます。
1回の夜勤は、16時間以上の勤務になるため身体への負荷も非常に大きいです。
夜勤をやめて、日勤みのに転職する看護師も多いです。
6位 自分の健康(16.4%)
看護師は夜勤や激務など身体にかかる負荷が大きい仕事です。
それに加えて、キツイ上司や嫌味な御局看護師と一緒に仕事しなければいけないストレスも加わり、精神的にも身体的にも看護師の仕事は大変です。
少しでもストレスなく働くために退職し、良い職場を求める看護師は非常に多いです。
7位 転居(15.8%)
引っ越しなどで住む地域を変えたことによる退職も多いです。
看護師は、全国どこでも働くことのできる職業であるため、転居のための退職が多くなっています。
8位 責任の重さ・医療事故への不安(14.9%)
看護師の仕事は非常に責任が重く、1つのミスが人の生死に関わります。
そんな緊張感のなか日々働いていく事に耐えられず、退職していく人たちも多いです。
看護師という職業は非常にやりがいがありますが、責任が非常に重く辛いと感じることもあります。
9位 休暇が取れない(14.4%)
看護師は、慢性的な人手不足から休みを取る事が難しい場合が多いです。
コロナウイルスによってさらに人手不足が悪化していることもあり、現場で働く看護師はさらに忙しくなり、休暇を取ることが難しくなっています。
10位 配偶者の転勤(13.5%)
配偶者の転勤によって退職する場合も多いです。
看護師の仕事は全国どこでも需要があるため、配偶者の転勤に対応する事ができます。
しかし、全国に需要があるからと言って、本当に自分に合う条件の医療機関がどこでもあるのいう訳ではありません。
好きだった職場を配偶者の転勤によって辞めなければいけないと葛藤している看護師もいます。
【パターン別】退職理由の例文
退職理由は人それぞれです。どのように退職理由を伝えようか迷っている人のために例文を用意しました。
- 生活環境の変化の場合
- 体調に関係する場合
- 人間関係や働き方に関係する場合
- スキルアップに関係する場合
これから紹介する例文をそのまま伝えても良いですし、あなたなりにアレンジを加えても良いです。
退職理由をしっかり伝えて円満退職を目指しましょう。
生活環境の変化の場合
結婚の場合
このたび結婚することになりました。
結婚を機に、家庭に入って家族を支えていきたく、退職させていただきたいと思います。
妊娠の場合
妊娠中ということもあり、さまざまな配慮していただきありがとうございます。
しかし、現在体調がすぐれず、今後仕事を続けていくのが難しく感じ、退職させていただきなく思います。
日々の配慮に対してお礼を言ってから伝えると印象が良く、退職についてもスムーズに伝える事ができます。
出産の場合
いつも、様々な配慮していただきありがとうございます。
この度、出産を機に退職させていただきなく思います。出産をしてかは、家庭に入り子育てに専念したいと思っております。
子育ての場合
時短勤務や夜勤の免除等の配慮ありがとうございます。
しかし、仕事と子育ての両立が体力的に難しく、家庭に入り、子育てに専念するために退職させていただきたく思います。
体調に関係するの場合
体調不良の場合
勤務時間の長さや日々の多忙さから、体調を崩してしまい、〇〇という診断を受けました。
現在の状況では勤務し続けるのが難しく、治療に専念するべく、退職させていただきたいと思います。
夜勤が負担の場合
夜勤による、生活リズムの乱れで体調がすぐれずにいます。
体調を改善する事を目的として、夜勤を辞め、日勤のみで働くために転職したいと思っています。そのため、退職させていただきたいです。
職場環境や働き方に関係する場合
人間関係が原因の場合
当院では、様々な知識・技術・経験を身につけさせていただきました。
しかし、人間関係が複雑であり円滑にコミュニケーションがとれないなど、仕事に集中できない事が続き、自分のやりたい看護ができていないと感じました。自分のやりたい看護をするべく転職するために、退職させていただきたいと思います。
勤務時間が長いや超過勤務が原因の場合
長時間の勤務や超過勤務が多く、看護師としての働き方や自分のやりたい看護などを改めて考えたところ、以前から興味のあった分野へ挑戦したいと言う思いが強くなりました。
こちらで勤務し教えていただいた技術や知識、経験を活かして挑戦したく、退職させていただきたいと思います。
スキルアップに関係する場合
進学をする場合
当院で働き、様々な経験を積ませていただきました。
そのなかで、さらに知識を深めたいと思うようになり、この度進学を決意したした。進学と仕事の両立は難しく、退職させていただきたい思います。
別分野への興味
様々な患者を受け持つ中で、〇〇の分野にも興味が湧きました。
〇〇の分野に関する看護を深め、スキルアップしたいと思っております。そのためには、より専門性の高い環境に身を置くため、退職させていただきたいと思います。
上手な退職の伝え方
退職を上手に伝えることが、円満退職に向けての第一歩になります。
退職を上手に伝えるためのポイントを押さえていきましょう。
- 直属の上司に口頭で伝える
- 退職が決定するまで周囲には言わない
- 前向きな退職理由を伝える
退職を伝えるのはとても勇気がいる事です。上手に伝えて好印象で退職に向かえるように支援します。
直属の上司に口頭で伝える
退職は直属の上司に口頭で伝えましょう。
電話やメールはNGです。
管理職は忙しく、退職を伝えるタイミングが難しいと思います。
『相談させていただきたいことがあるので、お時間いただきたいです』と前置きをして、伝える時間を確保しましょう。
退職を伝える時には、あらかじめ理由と時期を決めておきましょう。質問された時に良い答えを返せるように準備が大切です。
退職が決定するまで周囲には言わない
退職が決定するまでは周囲に言わないでおきましょう。
噂というものは凄いスピードで広がっていきます。退職については決定してから周囲に報告する事を徹底することでトラブルを防げます。
前向きな退職理由を伝える
退職を伝えた時に最も嫌なのが、引き止めに合うことです。
引き止めに合わないためにも、前向きな理由で退職することを伝えましょう。
現在の職場の不平不満ばかりを伝え、退職しようとすると、『改善するために対応する』などと言われ、退職を引き止められる可能性があるので注意が必要です。
退職を伝えずらい時・引き止めにあった時の対処法
人手不足やパワハラなどで退職を伝えづらい時、退職を伝えたが引き止めにあって辞められない時は、退職代行を利用するのがおすすめです。
- 即日対応で、相談当日から出勤しなくても良い
- 会社や上司と連絡する必要がなく、全て対応してくれる
- 退職届けや返却物は郵送で良い
- 確実に退職する事ができる
看護師は退職が難航するケースが多いです。辞めたいのにやめられないと辛い思いをしている場合は、退職代行の利用がおすすめです。
円満退職するためにやるべきこと6つ
円満退職するためには、計画的に行動をしなくてはなりません。
これから、紹介する6つのことを実践して円満退職を目指しましょう。
- 就労規定を確認する
- 退職の意思は直属の上司に口頭で伝える
- 退職日を決定し、有給休暇の取得を交渉する
- 計画的に引き継ぎ業務を行い、退職での支障を最低限にする
- 退職時に返却するもの・受け取るものを確認しておく
- 退職金や未払い賃金は事前に確認しておく
退職を考えた時に、まず確認してほしいのは就労規定です。
就労規定には、退職を申し出る時期や退職金についてなど、働く上での決まり事が細かく記載されています。計画的に退職を進めるために必ず確認しましょう。
>>円満退職するための方法を詳しく知る
【まとめ】退職を上手に伝える事が円満退職の始まり
退職理由を上手に伝える事が円満退職の始まりです。
- 直属の上司に口頭で伝える
- 退職が決定するまで周囲には言わない
- 前向きな退職理由を伝える
退職を伝えるのは勇気がいりますよね。伝えてもなかなか辞めさせてもらえない現実もあります。
そんな方は、退職代行を利用する事をおすすめします。
どのような形の退職でも、次の良いスタートを切れるように準備をしていきましょう。